medical tibune誌より 錯綜する情報の整理
1. 有効薬はデキサメタゾンとレムデシビル。入院患者は低分子ヘパリンで血栓予防!
2. IgM抗体は感染5日、IgG抗体は感染14日で出現。回復期血漿投与は無効
3. 入院の75%が要酸素、高流量経鼻も可。呼吸器はTV 4~8mL/kg、プラトー圧<30mm水柱
4. コロナS蛋白が肺胞上皮細胞のACE受容体介し侵入。ACEI、ARB使用OK
5. 1.8m以内15分以上接触、咳患者危険。マスク有効。ステンレス/プラスチック上3~4日存在
6. 感染は発症5日目まで。8日以後ウイルス培養(-)。隔離は最低10日、症状消失後3日
7. 潜伏期5日、97.5%は11.5日以内発症。三大症状:発熱、乾性咳嗽、息切れ
8. 軽症8割、重症2割、死亡2~3%。死亡率<17歳0.3/1,000人、>85歳304.9/1,000人
9. 小児は上気道に限られめったに入院しない、cytokine stormが起こらないため?
10. PCRの偽陰性率20~67%! スワブ鼻腔感度63%、咽頭32%、唾液?
11. 予後影響はD-ダイマー↑、次いでリンパ球減少(<1,000/μL)
12. CTは末梢性GGO(肺胞隔壁肥厚+肺胞の不完全充満)が特徴的
13. 黒人・マイノリティーの罹患、死亡多い。住居密集、バス・電車使用、テレワーク不能のためか
当院の方針
今シーズンは発熱患者様の診察は致しますが、検査は当院では行いません。高齢の患者様も多く、どのように防御してもインフルエンザ・コロナ感染症の検査をすることにより感染機会が増えることを阻止できないためです。今後ワクチンが開発され、有効な治療薬・発症阻止薬が開発されれば次シーズンより再開いたします。
PCR検査が必要と思われる方は水戸中央保健所駐車場における地域検査センターの検査予約を行います
インフルエンザに関しては施行せずに症状により必要と診断された場合は抗インフルエンザ薬を処方します。
どうしても検査したいという方に限りご自分での鼻汁での検査キットをお分けいたします。
またご家族内にインフルエンザ患者が発生したばあいの予防薬も自費となりますが、お渡しできます。